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「臍帯異常」(臍の緒の異常)の分類と原因および胎児への影響

臍帯異常とは?

臍帯はいわゆる「へその緒」の事であり、臍帯異常は胎児と母体をつなぐ臍帯(へその緒)に異常が生じた状態をいいます。
臍帯異常は主に以下の3つに分類されます。
  • 単一臍帯動脈
  • 臍帯過捻転
  • 臍帯卵膜付着

単一臍帯動脈

臍帯には通常、1本の太い臍静脈と2本の細い臍動脈がありますが、この臍動脈が1本しか無い状態です。

原因は?

臍帯動脈の一次的無形成や二次的萎縮によって生じるとされています。

胎児へのリスクは?

腎臓や泌尿器系、心奇形などの胎児奇形、エドワーズ症候群(18トリソミー)などの染色体異常胎児発育不全などの合併度が高いのが特徴です。

発生する確率は?

全出産の1%で発生します。

臍帯過捻転

捻転は捻れる事を意味し、臍帯過捻転は臍帯が過度に捻れる症状です。

原因は?

臍帯の過捻転が発生する要因としては胎児の胎動による影響が疑われますが、明確な原因は分かっていません。

胎児へのリスクは?

臍帯の捻転が過剰になると、静脈のうっ血などの血流障害を生じやすくなります。
これは、胎児発育不全胎児死亡を引き起こします。

臍帯卵膜付着

本来胎盤に付着するはずの臍帯が卵膜に付着し、臍血管が剥き出しになり卵膜に付着する症状です。

原因は?

臍帯と胎盤のズレが要因となるようですが、現在のところ明確な原因は分かっていません。

胎児へのリスクは?

臍帯卵膜付着が起きると、Wharton膠質(わるとんこうしつ)が欠損し臍血管が剥き出しになり、ちょっとした物理的な圧迫によって血流障害が起こるため、胎児発育不全胎児死亡の危険性が高くなります。
特に卵膜を走行する血管が内子宮口に存在する場合(前置血管)、分娩進行中に臍帯の血管障害や断裂を生じる危険が高いため、通常、帝王切開による分娩が行われます。

Wharton膠質

膠質とはコロイドを意味し、臍帯内を満たしているこんにゃく状の物質です。
Wharton(ワルトン)膠質は臍帯内の血管(臍動脈と臍静脈)を包み込む事で保護する役割を担っています。

発生する確率は?

全分娩の1~2%で発生します。

初期症状は?

初期症状はありません。
なお、胎児発育不全が引き起こされるために、母体側では胎児の胎動が弱く感じる事はあります。

予防方法は?

原因も不明であり、予防方法はありません。

検査方法は?

確立された検査方法はありません。
超音波検査等で診断できる場合もありますが、発見が難しいのが現状です。

治療方法は?

治療方法はありません。
殆どの場合、経過観察をしつつ、帝王切開による分娩を実施します。
但しすべてが帝王切開になるわけではなく、症状に応じて自然分娩による分娩が選択される場合もあります。

公開日時:2016-10-16 11:03:29

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