妊娠24週~27週(妊娠7ヶ月目)の胎児の成長

ほとんどの感覚器官が成熟する時期

妊娠24週(胎齢22週)

胎児は身長22cm、体重700gくらいです。

妊娠25週(胎齢23週)

胎児は身長23cm、体重817gくらいです。
この頃には手の爪や指紋、眉が現れます。
肺では肺胞が形成されます。

妊娠26週(胎齢24週)

胎児は身長24cm、体重900gくらいです。
赤ちゃんは生まれても医師の助けがあれば子宮外で生きられる程度に成長しています。
しかし、早く生まれると脳に障害が残る可能性があります。

母親にとってはつわりの時期も終わり、赤ちゃんも母体に負担をかける程大きくもないため心地のよい時期です。

赤ちゃんの感覚が働き始め、外からの刺激を感じるようになります。
ほとんどの感覚器官、耳、鼻、味覚の受容体、触れることに反応する神経が成熟します。
舌を出したり、羊水の味を確かめたりもします。

母親が食べた味は胎盤を通り、羊水に伝わり赤ちゃんが味わいます。
強いスパイスは赤ちゃんの口の中の痛み受容体を刺激します。
味に慣れ親しむ事は母乳を飲むときに役立ちます。

瞬きもしますが、子宮壁は厚く胎児は完全な暗闇にいますので赤ちゃんは何も見えません。

妊娠27週(胎齢25週)

胎児は身長24.9cm、体重998gくらいです。
この時期はまつ毛が生えています。

赤ちゃんの目の色は生まれるまで変わりません。
アジア、アフリカ系の赤ちゃんは子宮の中では目は茶色か灰色をしていますが、生まれてから濃茶か黒に変わります。
白人の場合は子宮の中では青い目をしています。

胎児は羊水の中で足や手を動かし音をたてたり、外の音を聞いたりします。
しかし高い周波数は伝わらないため音楽は低音部分のみしか聞こえません。
母親の声は体の中の液体を直接伝って聞こえるため、他の音とは違う聞こえ方をします。
父親の声は空気を伝って聞こえてくるので、周囲の音と同じように聞こえます。

また、超音波検査の超音波は羊水に波を起こすため、赤ちゃんにも聞こえます。

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