妊娠36週~39週(妊娠10ヶ月目)の胎児の成長

「オキシトシン」の放出と出産

妊娠36週(胎齢34週)

胎児の身長は33cm、体重は2700gになります。

妊娠37週(胎齢35週)

赤ちゃんの身長は34cm、体重は2903gくらいになります。
妊娠37週からは「臨月」と呼ばれ正期産の時期に入ります。
正期産に入れば赤ちゃんは医学的な助けがなくても生きていけます。
しかし、子宮に長く留まれば誕生の時にさらに健康でいられます。
赤ちゃんはもういつでも外に出ることができる準備ができています。

妊娠38週(胎齢36週)

胎児の身長は35cm、体重は3200gになります。

妊娠39週(胎齢37週)

胎児の身長は36cm、体重は3400gくらいになります。
予定日に産まれる赤ちゃんは5%程度です。
母親は子宮の最初の収縮(陣痛)か破水が起こるのを待ちます。

新しいホルモン「オキシトシン」を放出し、それが子宮壁を収縮させ分娩が始まります。
また、オキシトシンは記憶を抑制するため、母親に出産の苦しみを忘れさせる作用もします。

出産の最初の段階では赤ちゃんの頭は、子宮の底の部分にあてがわれ、子宮頸部を圧迫します。

出産時に子宮口は全開大で10cmまで開きます。

赤ちゃんは大量のアドレナリンを放出し心臓の鼓動を早くし、また、アドレナリンは肺が呼吸をする準備を手助けします。

赤ちゃんが子宮口から押し出され、赤ちゃんが出てきます。
出産直後からそれまで羊水がたまっていた肺に空気が流れ込み、肺胞が膨らみ、呼吸が始まります。

その後必要のない胎盤が排出されます。

剥がれ落ちた胎盤の後は、子宮が収縮することでそこからの出血が止まります。
※収縮が遅い場合、大量出血になる可能性があり、子宮内を縫合する場合があります。

以上で受精から赤ちゃんの誕生までの過程は終了です。
これから育児の始まりです。

関連記事 出産後に必要な手続きはこちら
生後0ヶ月の赤ちゃんの成長はこちら
生後0ヶ月の赤ちゃんの成長日記はこちら

陣痛が来ない場合は?

陣痛が来ない場合は陣痛を促進する運動を行ったり、それでも効果がない場合、陣痛促進剤を用いて人工的に陣痛を誘発させる措置を取ります。
ただし陣痛促進剤の使用には副作用のリスクもあります。

詳細については以下の記事をご参照ください。

関連記事陣痛が来ない場合の対処方法

前の月へ

このページのトップに戻る