妊娠12週~15週(妊娠4ヶ月目)の胎児の成長
安定期に入り、「足踏み反射」の始まり
妊娠12週(胎齢10週)
胎児は7cmの大きさになっています。
多くの場合、このくらいから超音波スキャンで胎児の発育を確認するようになります。
この頃になるとダウン症を含む染色体異常の確認も可能です。
胎児の動きは、あくび、鼻を触るなど、赤ちゃんらしい動作をするようになります。
多胎妊娠の確認も可能になります。
卵子が2つに分かれるのが1卵生双生児、2つの卵子が同時に排卵し受精したのが2卵生双生児です。
妊娠13週(胎齢11週)
胎児の大きさは約8.6cm、体重は45gくらいになります。
この頃には重要な器官はすべて形成を終え、循環系が働き出します。
子宮を足でけったり、足を押し出したり、いわゆる「足踏み反射」も始まります。
足が子宮の底に触れると神経系が自動的に筋肉の反射を引き起こすことで発生します。
また、子宮壁をトランポリンのように使い動き回ります。
性別の判別も可能になりますが、男女の性器の違いは、まだ性器の飛び出している角度のみで、エコーでの完全な見分けはこの段階では難しいです。
妊娠14週(胎齢12週)
胎児の体長は約9cmくらいになり、こぶしくらいの大きさです。
この頃になれば流産の危険は減ります。
流産の危険は最初の3ヶ月間が最も高いのです。
その主な理由としては免疫系が不安定な事、ストレスなどが挙げられます。
なお、最後まで残れる受精卵は50%程度しかありません。
妊娠15週(胎齢13週)
胎児の身長は約12cm、体重は110gくらいになります。
胎児の脚がめざましく発達し、脚は腕より長くなり、体は頭よりも長くなっています。
また耳は正常な位置に移動し、中耳の3本の小さい骨は堅くなり始めます。
早い人は赤ちゃんのキックや体をよじったり、宙返りしたりする動作を感じるようになりますが、まだ感じなくても問題はありません。
この頃になると、母親のお腹は目に見えて膨らんできます。