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「過期産」の母児へのリスク(損傷・後遺症)と治療法

カテゴリ:出産の基礎知識
タグ:分娩期異常

過期産とは?

妊娠42週以降の妊娠を過期妊娠と呼び、過期妊娠での分娩を過期産と呼びます。

母体や胎児へのリスクは?

母体側

以下のリスクがあります。
  • 子宮過大による微弱陣痛
  • 難産(肩甲難産など)
  • 吸引、鉗子分娩による分娩損傷
  • 巨大児の経腟分娩による産道損傷
  • 分娩時出血の増加
過期産は一般的に難産になりやすく、陣痛誘発帝王切開術吸引、鉗子分娩などが必要となる可能性が高くなり、それによる分娩損傷のリスクがあります。
また、過期産による巨大児の経腟分娩の場合、肩甲難産による新生児仮死や鎖骨骨折や上部腕神経叢損傷などの新生児外傷や、産道損傷分娩時出血の増加のリスクもあります。

胎児側

以下のリスクがあります。
  • 過熱徴候(皮下脂肪の減少、表皮剥離、低酸素症、低血糖)
  • 羊水過少
  • 胎盤機能不全(低酸素症により胎児機能不全となる可能性があります)
  • 胎便吸引症候群(低酸素血症から肛門括約筋の弛緩が起こり、胎便が排出され、汚染された羊水を吸引することで呼吸障害を引き起こす可能性があります)
また、胎盤機能不全による胎盤の物質交換機能の低下羊水過少により、胎児機能不全を生じ、周産期死亡率が高くなります。
さらに、胎盤機能不全が起こらずに成長を続けた場合、巨大児となったり、頭蓋骨硬化による応形機能が低下する可能性があります。

発生する確率は?

過期産の発生確率は2~3%です。

検査方法は?

妊娠初期の超音波検査で胎児計測値から妊娠週数が正しいかを再確認します。
また、妊娠40週以降では週2回の外来受診をして、超音波検査法、ノンストレステスト(NST)、コントラクションストレステスト(CST)、バイオフィジカル・プロファイル・スコア(BPS)、羊水インデックス(AFI)、胎盤機能検査などで胎児や胎盤の状態を確認します。

治療方法は?

通常、妊娠41週後半以降は、陣痛促進剤による陣痛誘発帝王切開術を実施することが多いです。

公開日時:2016-07-29 16:43:44

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