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「黄体嚢胞」の原因と初期症状および治療法

カテゴリ:妊娠の基礎知識
タグ:合併症妊娠

黄体嚢胞とは?

黄体は排卵後の卵胞から形成されたものであり、中には血の塊(血腫)があります。
この黄体血腫が嚢胞化したものが黄体嚢胞です。
黄体はヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)ホルモンの分泌により妊娠黄体となり、妊娠を維持させる(月経を発来させない)働きのあるプロゲステロンなどのホルモンを産生します。
しかし、このhCGが過剰に分泌された場合、黄体が過度に刺激され、黄体嚢胞を生じます。

原因は?

絨毛からhCGが分泌されることにより生じます。通常は妊娠16週頃までには自然消退します。

初期症状は?

黄体嚢胞自体は無症状ですが、茎捻転が起こった場合、激しい腹痛(急性腹症)が起こります。
ねじれた部分が元に戻ると痛みも収まります。

出産や胎児へのリスクは?

稀に茎捻転(けいねんてん)や卵巣の破裂、出血を生じる事があり、急性腹症を発症した場合は緊急手術(開腹手術あるいは腹腔鏡手術)が必要になります。
なお、卵巣の破裂は激しい運動や性交が引き金になって生じる可能性があります。

茎捻転

茎捻転は卵巣を支えている靭帯がねじれる症状です。
黄体嚢胞が肥大化すると、その重みで卵巣が下に引っ張られ、卵巣を支えている靭帯が細くなり、ねじれやすくなります。
なお、卵巣腫瘍の場合も腫瘍の重みで靭帯が引っ張られ、同様に茎捻転が起こりやすくなるため、黄体嚢胞か卵巣腫瘍(嚢胞性卵巣腫瘍)かの早期の鑑別が重要になります。

発生する確率は?

黄体嚢胞は排卵可能な卵巣機能を有する思春期から閉経期までの女性に発生する症状です。
なお、直径5cm以下の嚢胞の場合は約80%が黄体嚢胞(機能性嚢胞)です。

検査方法は?

まず、問診や触診、内診および超音波検査を実施して黄体嚢胞を診断します。
黄体嚢胞は妊婦健康診査の超音波検査で発見される事が殆どです。
超音波検査により黄体嚢胞ではなく腫瘍であることが分かった場合でも、嚢胞性(ふくろ状)の場合は、多くは良性腫瘍です。
もし、悪性腫瘍が疑われる場合は、更にCTやMRI検査、腫瘍マーカー測定を用いて鑑別します。
但し、確実な診断のためには、手術により嚢胞を摘出し、病理検査を実施する必要があります。

治療方法は?

黄体嚢胞は妊娠16週頃までに自然消退するため、保存的な経過観察となり手術は必要ありません。
但し、黄体嚢胞が直径5cm以上あり、妊娠16週を過ぎても自然消退しない場合、嚢胞性卵巣腫瘍との鑑別が必要になります。

嚢胞性卵巣腫瘍

卵巣の腫瘍が嚢胞性(ふくろ状)の場合を指します。
嚢胞性卵巣腫瘍は妊娠に合併する卵巣腫瘍の中で最も頻度が高い腫瘍です。
但し、妊娠に合併する卵巣腫瘍の悪性および境界悪性腫瘍は1~3%程度であり、殆どは良性腫瘍です。
腫瘍の内部に充実部が認められる場合、悪性腫瘍の可能性があります。

妊娠期の卵巣腫瘍の摘出手術

妊娠期の卵巣腫瘍の摘出手術は、妊娠10週以後で、且つ黄体嚢胞との鑑別の関係で、12~16週に行うのが一般的になっています。

摘出手術を妊娠10週以後に実施するのは、妊娠を維持するために必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)を作る部位が卵巣から胎盤へ移った後に実施する必要があるためです。
妊娠8週頃からは胎盤からのプロゲステロンの分泌が増えて行き、胎盤は妊娠16週頃に完成し、それ以降はプロゲステロンは卵巣ではなく胎盤から分泌されるようになります。

なお、嚢胞が直径5cm以下で良性と判断された場合は、3~6ヶ月ごとの検査を実施し、経過観察とする場合があります。

公開日時:2016-09-25 20:34:55

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